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in side of 自由の盾 ss1

注意っ!

君が手に取ったノートには、とある萌えもんの「思い」が記されているようだ。

…君が君の持つキャラのイメージを大切にしたいならば、このノートを開くことは避けたほうがいい。

逆に、そのキャラのことをもっと深く知りたいというのならば、このノートを開いてみてもいいだろう。




……ノートには「師匠」と書いてある…
私は自由を謳歌することに妥協を許さない。
いや、むしろ過度に自由を求めているのかもしれない。
私は…変わった。
そう、それはあの「悪夢」の世界によって…だ。


私はあるエリートトレーナーのところで、「こうげき」と「すばやさ」の個体値選別の卵の中から産まれた。
高い個体値に、努力値の全振り…典型的な高速アタッカーとなるべくして産み出されたのだ。

…故に、私は親の顔など知らない。

私は、エリートトレーナーの戦いの駒にすぎなかった。
幼かった私でも、そのことは十分理解していたし、産まれたときから「トレーナーには服従するもの」であると教え込まれていた。

…故に、私は道具扱いされることに何の疑問も持たなかった。

一体いつ、どのタイミングから、あの「悪夢」を見ていたのか…、
はっきりとは分からないが、「悪夢」の中であっても、私の置かれた状況は全く変わらなかった。
ただただ、命令に従い、相手を叩きのめすことだけを考え、行動する毎日…。
一度負けた萌えもんは二度と使われることもなく、ボックスの中で誰とも話さず孤独に過ごすことになってしまう、そんな状況…。
今考えてみれば、私にとっては産まれた瞬間からすでに「悪夢」であり…、皮肉なことに、むしろ「悪夢」の中で私の「悪夢」は終わりを告げたのかもしれない…。

サカキとの出会い。

圧倒的な強さを誇るサカキの前に、私はなす術もなく倒されてしまった。
いくら同族の中で強い萌えもんを育てても、純粋な種族値の差やタイプの相性は容易にひっくり返せない。
本来ならばそここそがトレーナーの腕の見せ所であるはずなのだが…あいにく私の元マスターにとっては、「力こそ強さのすべて」であるようだった。

…故に、私はボックス行きを覚悟していた。

そこにサカキは、私の知らない生き方を提示してきたのだ。
萌えもんは道具ではない、
自分で自分の意志を持って、
すべてを自分で決め、自分の考えのもとに行動してもかまわない。
むしろ、それが正しい姿である…と。

戦いに負けてすべての責任を私たちに押しつける元マスターと、扱う萌えもんすべてから厚い信頼と忠誠が見て取れるサカキ。
その二人を見比べながら、私は自分の考えに新たな視点が加わるのを感じていた。

…故に、私は自身がそれまで置かれていた状況の異常さを知ることができた。

…そして故に、恐怖した。

その恐怖は、道具扱いされていたことに何の感情も抱いていなかったことに対する恐怖。
その恐怖は、自分の考えのままに行動することに対する恐怖。
その恐怖は、急に目の前に突き付けられた、知らない世界に対する恐怖。

…サカキはそのまま私の前を通り過ぎ、トレーナーカードを奪われた元マスターは私を無視してどこかへと去ってしまった。

…故に、恐怖を抱いたままの私は、そのままその場所に立ち尽くす他なかった。

急に自由になったところで、やりたいことも思いつかなかった。
むしろ、自身の行う行動により、何がどう自分の身に返ってくるのか…?

…故に私は、もう一度サカキに会いたかった。

とにかく会って、お礼が言いたい。
そしてサカキならば、私が抱く、自由に対する恐怖を取り除いてくれる…そんな気がしていた。



…あぁ、今日はもうこのあたりでやめておこう。
サカキを待っていたあの数週間は思い出したくもない…。

次にまたこのノートに書くときは…クロムに会うところからにしよう…。
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